ネコちゃんが家出してしまったら、一体どれくらいの確率で帰ってくるのでしょうか?
また、どのくらいの日数で見つかるのが一般的なのでしょうか?
今回の記事では、このような疑問や不安を抱える飼い主の方々へ答えていければと思います。
ネコちゃんの年齢や性格、健康状態、さらには環境や季節が帰宅確率にどのように影響するのか、また、迷子になったネコちゃんが見つかるまでの統計データや具体的な事例を基に、あなたの大切なネコちゃんを見つけるためのヒントを紹介します。
この記事を読むことで、迷子のネコちゃんを探す際の不安が少しでも和らぎ、効果的な探し方を見つける手助けになれば幸いです。
ネコちゃんが帰ってくる確率:脱走後の時間経過と可能性
脱走直後の24時間以内は近くいる。素早い捜索と合わせて環境づくりも
一週間以内のネコちゃんの帰宅確率は約30〜40%(何も対策をしなかった場合)とされています。
そして、ネコちゃんが脱走した直後の24時間は、帰宅確率が最も高いとされています。
脱走した直後の24時間以内は、脱走地点からほぼ1km圏内にネコちゃんが隠れていることが多いのです。
ですので、この時点で脱走した周囲を積極的に探すことで、見つかる可能性が高まります。
特に生まれてからずっと室内飼いだったネコちゃんは、未知の環境においては警戒心が強く、隠れて動かないことが多い傾向性がある為、早期での近隣の探索が特に重要となります。
ですので、室内飼いだったネコちゃんが脱走した場合は、一人や家族だけではなく、近所の人を巻き込んだり、プロ(ネコ探偵)に依頼するなどして多くの人に頼って探してくことが早期保護への一番の近道になります。
また夜間はネコちゃんが活動しやすいため、脱走直後が夜だったとしても迅速な捜索は効果的なので、すぐに探しにいきましょう。
探す際は大声を出さず、声をかけながらゆっくりと探し、ネコちゃんが隠れている可能性のある場所を注意深く調べましょう。
あと、以下のネコちゃんが帰ってきやすい環境作りをすることによって、ネコちゃんの帰宅確率を上げることが可能ですので、これも併せて実施していきましょう。
一週間後の帰宅確率:時間が経過すると低下する可能性
ネコちゃんが脱走してから一週間が経過すると、帰宅確率は残念ながら弊社の統計上、低下する傾向にあります。
先ほども述べた通り、一週間以内の帰宅確率は約30〜40%(何も対策をしなかった場合)とされていますが、時間が経過するにつれて、事故や他の野良ネコちゃんとの遭遇で怪我や病気などのリスクが高まります。
また一週間を過ぎると、ネコちゃんはより広範囲に移動する可能性(誤ってトラックの荷台などにより遠く行く可能性)や首輪がなく良いネコの場合は他人が勝手に連れ帰ってしまい、そのまま飼われしまうというケースもあります。
よって、一週間が過ぎてしまったら探索範囲を広げること、また地域住民へのチラシ配布・掲示やSNSでの情報共有が効果的となります。
また、地域の動物愛護団体や保健所に連絡を取り、情報を共有することも重要となってきます。
【参考】オーストラリアの迷子のネコちゃんに関する論文
こちら日本ではなく、オーストラリアのネコちゃんの関する論文なのですが、参考になるかと思いまして共有していきたいと思います。
https://www.mdpi.com/2076-2615/8/1/5/htm
英語なのでGoogle翻訳などをしてみていただけるとわかると思いますが、特に大事なところを日本語訳で抜粋します。
研究対象の猫1210匹のうち、1年以内に発見されたのはわずか61%で、34%は7日以内に飼い主によって生きたまま回収された。90日後に生きて発見された猫はほとんどいなかった。物理的な捜索により猫が生きているのを発見する可能性が高まるという証拠があり ( p = 0.073)、猫の 75% が逃走地点から 500 m 以内で発見されました。屋外に出入りする猫の最大 75% は 1609 m を移動しましたが、これは屋内のみの猫が移動した距離 (137 m、p ≤ 0.001) よりも遠かったです。
このようなしっかりとエビデンスの取れた結果から上記の翻訳した部分をみただけでも、
・早期に発見する大事さ
・近場に潜んでいる可能性
・野外を出入りするネコちゃんの行動範囲が広くなること
ということが明らかになっていることがよくわかるかと思います。
ただし今回の研究の対象となったネコちゃんは日本ではなく、米国・オーストラリア・カナダなどと日本と環境も違うところが含んでおります。
また、ネコちゃんの種類も日本に多くいる種類と異なることが多いので、あくまでも先ほど述べた通り参考程度で見ていただければ幸いです。
脱走したネコちゃんの時間経過による行動パターンの違い
初日から一週間:ネコちゃんの行動と発見の可能性
先ほども述べた通り脱走したネコちゃんは、24時間以内は特に脱走場所付近にいることが多いです。
そして、24時間以降も最初の数日間は脱走地点の近くに隠れている傾向性があります。
このようなことからもネコちゃんが隠れていそうな場所・・・具体的に言えば「狭くて、暗くて、静かで人気がない場所」を徹底的に捜索していきましょう。
また、このような場所は昼間でも視界が悪いことが多いので、怪我を防止の為の懐中電灯などは必須となります。
あとは夜間や早朝などの静かな時間帯に探すと、警戒心が強いネコちゃんもこの時間帯は人気がなく動く可能性があることから、見つけやすい傾向があります。
一週間を超えた場合のネコちゃんの行動傾向
ネコちゃんが一週間以上脱走している場合、その行動パターンは変化する可能性があります。
というのも、人間もそうかもしれませんが、知らない場所でも一週間くらい留まっていると段々とその環境下に慣れていきます。
そして、これはネコちゃんも同様で、慣れてると警戒心も薄れることから、どんどん活発的・行動的になっていきます。
このようなことからも広い範囲の捜索が自然と必須になっていきます。
ただし、上記はあくまでもセオリーであり、ネコちゃんの個体差によっては同じ場所に居続けるネコちゃんもいらっしゃいます。
ですので、基本的には広い捜索範囲が必要となってきますが「脱出場所の付近を探さなくて良い」という意味ではないので、勘違いしないようにしましょう。
要は捜索範囲は広げつつも、近場もしっかりと探すことを心掛けることが大事です。
ネコちゃんの帰宅確率に影響する要因
ネコちゃんの年齢、性格、健康状態、種類の影響
ネコちゃんの帰宅確率には、年齢、性格、健康状態も大きく影響していきます。
若いネコちゃんや好奇心旺盛な性格のネコちゃんは、新しい環境に興味を示しやすく、長距離を移動する能力が高いため、見つけるのが難しくなる傾向性があります。
その一方で、高齢のネコちゃんや健康上の問題を抱えるネコちゃん、また臆病な性格のネコちゃんは脱走後も近くに留まる傾向があり、見つけやすい場合が多いです。
ただし、高齢のネコちゃんや健康上の問題を抱えるネコちゃんは、身体の関係から帰りたくとも帰れない状況になっている可能性もありますので、早期発見が重要となってきます。
またネコちゃんの種類によっても少し変わってきます。
例えば、アビシニアンという種類のネコちゃんは、種類の傾向として好奇心が高く、活発的なので、脱走した時も遠くへ行く可能性がやや高い傾向性があります。
このようなことからも迷子になってしまったネコちゃんの種類を、ネットや書籍でしっかり調べて、特性を覚えるのも重要です。
環境と季節などの外部要因による影響
ネコちゃんの帰宅確率には、環境や季節も影響を与えます。
例えば、交通量の多い地域や野生動物が生息する地域では、ネコちゃんが脱走した際のリスクが高まります。
車に轢かれる、野生動物に襲われて怪我を負ってしまうなどの可能性が高くなるからです。
また冬季は寒さによりネコちゃんが活動範囲を狭めるため、見つけやすくなることがあります。
逆に、春や夏はネコちゃんが活動的になり、広範囲に移動することが多いため、探索範囲を広げる必要があります。
ネコちゃんを探す際には、周囲の環境や季節の特徴を考慮し、適切な探し方を選ぶことが重要です。
・・・といっても、いきなり周囲の環境や季節の特徴を考慮し、適切な探し方は出来ないかと思いますので、基礎知識として以下のリンク先に季節ごとの捜索のポイントを記述しました。
まずはコチラをお読みいただければと思います。
迷子のネコちゃんが帰ってくるまでの平均日数と大切なこと
統計データに基づく平均日数
迷子のネコちゃんが見つかるまでの平均日数は、さまざまな要因によって異なります。
ですが、一般的にはネコちゃんが見つかるまでの平均日数は数日から1週間程度とされています。
ちなみに弊社でも迷子ネコの捜索サービスを実施しておりますが、迷子になってから早期に捜索して行った時の場合の保護率が圧倒的に高いです。
以下、弊社のサービスはこちらになりますので、気になる方は拝見いただければ幸いです。
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最も大切なことは早期発見・早期保護
今まで述べてきた経緯からも大切なネコちゃんをしっかり保護をしていくのであれば、早期発見・早期保護が必須です。
「数日すれば帰ってくるかな・・・」と思い、帰ってくれば御の字ですが、もしいつまでも帰ってこなければ、最悪の場合は大切なネコちゃんとの一生の別れとなってしまいます。
もし、そのようなことになってしまったら・・・このようなことは本当に考えたくないですよね。
このようなことからも大切なネコちゃんが迷子になったら、早急に手を打っていくことを推奨します。
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