代表の僕も愛猫家の一人です

この原稿を書いている今も、足元で猫が寝ています。

2年前、家の裏に住みついていた野良猫ちゃんを保護しました。

(僕がパソコンを触っていると、いつもここにきて寝てます)

毎日ニャーニャー鳴きながら足元にスリスリしてきて、撫でると喉をゴロゴロ鳴らします。

猫を飼っている人だけが味わえる幸せ・喜びを

僕は毎日、味わっています。

しかし、そのことが、僕にはいまだに信じられません。

なぜなら数十年前の僕は「猫に触れない人間」だったからです。

拾ってきては、泣いていた子ども

幼い頃から、とにかく動物が好きでした。犬も猫も、小動物も昆虫も、全部です。

(毛虫や青虫だけ苦手です)

道端に捨てられている子猫や子犬を見つけると、放っておけずに抱えて帰りました。「飼いたい」と親に頭を下げて、だめだと言われて、一日中泣く。そんな記憶が、今でも鮮明に残っています。

「大人になったら、絶対にワンちゃんか猫ちゃんを飼うんだ!」

子どもの頃の僕は、固くそう決めていました。

10代で知った、「触れない」という現実

その夢は、親戚の家で、あっけなく終わります。

飼われていた猫ちゃんを抱っこして、

「めっちゃ可愛い!」と

夢中で撫でていたときでした。

急に体にアレルギー反応が出て

目や顔が痒くなり、あっという間にパンパンに腫れて、くしゃみ鼻水が止まらない・・・

生まれて初めて、自分が犬猫アレルギーだと知ったのです。

(小学生の頃とかは、なんともなかったのに!)

その後、奥さんの実家のワンちゃんに触っても目が腫れて

アレルギー反応が・・・

大好きなのに、抱きしめられない。

その日から僕にとって、ワンちゃん・猫ちゃんは

「遠くから眺めるもの」になりました。一緒に暮らす夢は、諦めました。

迷子捜索の現場が、諦めていた夢を掘り起こした

転機は、この「ネコちゃん探偵のプロ」の仕事でした。

責任者として、毎日のように「猫がいなくなった」という飼い主様の声に触れ、全国の捜索員から届く報告の一つひとつに目を通す。報告の中には、再会の瞬間に泣き崩れる飼い主様が、何人も何人もいました。

猫ちゃんと暮らすということは、

それを思い知らされるうちに、心の奥に仕舞い込んでいたはずの気持ちが、抑えられなくなりました。

やっぱり自分も、猫と暮らしたい。

数十年ぶりに猫カフェで抱っこ!

望みは、ひとつだけありました。

この数十年のあいだに僕はタバコをやめ、食事を改め、ずいぶん健康的な生活に変わっていました。花粉症もハウスダストのアレルギーも、昔よりずっと軽くなっていた。……もしかしたら。

数十年ぶりに猫に触るために向かった先は、猫カフェでした。

(猫カフェの店員さんには、アレルギー反応が出たら僕だけすぐに出ますのでご迷惑はかけません!とお願いして、入れてもらいました)

いい歳の大人が、緊張で強張りながら、恐る恐る猫ちゃんに手を伸ばす。

猫ちゃんも「なんだ?こいつ?」という感じで警戒

近づいてこない・・・

これじゃ、埒があかないと思い、寝ている猫ちゃんをそっと触ってみる

撫でる。抱っこする。

・・・痒くならない

お、いけるか?

ちょっと怖いが、顔をスリスリしてみる・・・

5分後、10分後・・・

——何も、起きない。

「おお!イケる!これなら、猫ちゃんと暮らせる」

あの日、猫カフェで猫ちゃんを抱っこしたまま込み上げてきた

「喜び」「ワクワク」「ウキウキした気持ち」を、僕は一生忘れないと思います。

家の裏にいた、うちの子

そして僕は、家の裏に住みついていた野良猫ちゃんを保護しました。

なんか、子猫なのに厳しい表情です!

子どもの頃、何度も拾ってきては手放したあの子たちに、数十年越しにやっと「うちにおいで」と言えた気がしました。

最初はもちろん、家で大暴れ!

カーテンをよじ登ってレールの上からシャーシャー!

急いでトイレや、ケージを買いに行って
病院にも行って数万円の出費。

なんとか3~4日で慣れてきてくれたのか
部屋の中をウロウロ・・・

それだけで可愛い。

でも、抱っこしようとすると警戒してささっと逃げちゃう

それから数ヶ月後

毎日、足元にスリスリ。撫でれば、ゴロゴロ。

本当に、可愛くてたまりません。

だから、この仕事は他人事ではありません

猫ちゃんがいなくなるということは、この「当たり前」が今夜から突然消える、ということです。

もし、うちの子が帰ってこなかったら。

想像するだけで胸が締め付けられます。

きっと僕は焦って探しに出て、見つからなくて、それでも何とかしたくてまた探しに出て、途方に暮れて——大の大人ですが、泣いてしまうと思います。

だから、捜索をご依頼くださる飼い主様の気持ちは、他人事ではありません。

捜索の現場では、年に数件、悲しい現実にも直面します。

もっと早く見つけてあげられていたら、救えた命があったのではないか。その悔しさこそが、僕たちの原動力です。

私たちの仕事は、ただ猫を探すことではありません。

大切な家族の命を救うこと。

不安で押しつぶされそうな飼い主様を支えること。

そして、足元のスリスリと喉のゴロゴロがある「当たり前の日常」を取り戻すことです。

あなたの足元に、あの子がもう一度すり寄ってくる日まで。

僕たちは、諦めません。

もし、あなたが今、猫ちゃんがいなくなってここまで記事を読んでくれているのなら

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